2008年05月07日

2008.5.3(オンエア)第42回|FMジャズ番組|ランシング・ノート

radio jazz cafe
Lansing Note Vol.42
2008.5.3

「特集」ジミー・ジュフリー追悼

ジミー・ジュフリーが亡くなってしまいましたね。
2008年4月24日にパーキンソン病の合併症で亡くなったということです。
享年87歳だった。

1921年4月21日生まれのジミー・ジュフリーはテキサス州のダラス出身で、9歳頃からクラリネットを始めたという。彼の手は小さかったので、BフラットではなくてEフラットからレッスンを始めたというのですが、クラリネットってそうなんですか?
ジミー・ジュフリーはクラリネットだけではなくてサックス、バリトン・サックスも演奏したが、レスター派といっていいミュージシャンだったと言えるかもしれない。
ぼくなんかは、ミニマル・ミュージックっぽいところが好きだったりしますが、みなさんはどうでしょうか?
 ジム・ホールを始め、ポール・ブレイ(p)、スティーブ・スワロー(b)等と共演していますがアトランティックの"ジミー・ジュフリー3"のアルバムがかなりお薦めです。本当なら今回はこのあたりもかけたかったのですが、残念ながら今は持っていないのです。アナログ盤で持っていたんですがね。今度CDで買おうと思っています。
しかし、今回かけたアルバムもなかなかいいですよ。
では曲紹介です。


1. Easy Way/Jimmy Giuffre/The Easy Way/1959
Jimmy Giuffre-Easy Way.jpg
Jimmy Giuffre-The Easy Way
Jimmy Giuffre (cl, ts, bars) Jim Hall (g) Ray Brown (b)
Chicago, IL, August 6 & 7, 1959

このアルバムはアトランティックではなくて、ヴァーヴからリリースされた「ジミー・ジュフリー3」名義のアルバムです。ジム・ホールはもちろん、ベースがレイ・ブラウンというところが期待してしまいます。レイ・ブラウンのベースが大活躍。

2. Goose Grease / Herb Ellis , Jimmy Giuffre / Herb Ellis Meets Jimmy Giuffre
Herb Ellis Meets Jimmy Giuffre.jpg
Art Pepper, Bud Shank (as) Richie Kamuca (ts) Jimmy Giuffre (ts, bars) Lou Levy (p) Herb Ellis, Jim Hall (g) Joe Mondragon (b) Stan Levey (d)
Los Angeles, CA, March 26, 1959

ジャズ・ギター好きのファンにはおなじみハーブ・エリスとジュフリーがコラボレーションしたアルバム。メンバーがウェスト・コーストの蒼々たるメンツが参加している。


3. There Will Never Be Another You/Chet Bake/Pretty/Groovy/World Pacific/1954
Herb Ellis Meets Jimmy Giuffre.jpg

Chet Baker (tp) Russ Freeman (p) Carson Smith (b) Bob Neal (d) overdubs: Jimmy Giuffre (cl) (-3,6)
Capitol Studios, Hollywood, CA, February 15, 1954

このチェット・ベイカーのアルバムはジャズではあまりやらないオーバー・ダビングで完成されたで、ビル・パーキンスと共にジュフリーも重ね取りで2曲に参加している。ジャズではあまりオーバ・ダビングは潔しとされないところもあるのかもしれないが、それはそれとして、このアルバムはウェスト・コースト・ジャズ好きにはなかなかの物なんです。

4. Jesus Maria/Jimmy Giuffre/Thesis/1961
Jimmy Giuffre-Thesis.jpg

Jimmy Giuffre (cl, ts, bars) Paul Bley (p) Steve Swallow (b)
NYC, August 4, 1961

ECMの創始者といっていいプロデューサー「マンフレート・アイヒャー」に多大な影響を与えた と言われている。
たしかに、ジミー・ジュフリーの音楽には後のECMのアルバムを思わせるところが多い。
1961年にヴァーブでつくられたアルバムだが、二枚のアルバムをアイヒャーが30年後にリミックスしたものだという。これ10年ちよっと前にアナログ盤を持っているいる人がいて、かなり羨ましかったんですが、その時点ではまだCD化されていなかったような記憶がある。
ジュフリーの先進性が見事に現れた作品だ。



5. 注文の多い料理店/やはらみずほ(朗読),蛇池雅人 (saxophones)、Toytoy (Tonkori)、佐藤正晃 (Mukkuri)、長崎亜希子 (Clarinet)、飯田雅春 (Contrabass)、羽生一(Percussion)/おはなしの森vol. 1
B-5 のコピー.jpg


エンディングはちょっと変わったものをかけましたが、これは
株式会社アレフ音楽事業部ピリカ・ミュージックが企画制作した、アルバム。
びっくりドンキーで発売中です。
朗読は札幌在住のヴォカリスト「やはらみずほ」さんで、他にもプロデュース、作曲、ベースで飯田雅春さんなど、この番組にゲストに出ていただいたミュージシャンが参加しています。
こども向けの「おはなしCD」ですが大人でも楽しんでいただけると思います。
値段も紙ジャケットで1200円です。
全国のびっくりドンキー(一部店舗をのぞく)で販売してます。アマゾンでも買えるようです。

詳細はこちらへ

http://www.pirkamusic.com/jpn/index_j.htm
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2008年05月02日

ジミー・ジュフリー死去

ランシング・ノートVol.42は何をかけようかと考えていて、「そうだ、ジミー
・ジュフリーなんかいいな」と思ってネットでいろいろ調べたら、なんと4月に亡くなってしまっていたんですね。
 ご冥福をお祈りします。
 ウェスト・コースト・ジャズがお好きな人にとってはおなじみのジミー・ジュフリー。以前番組で「ジャズと映画」の特集の時に紹介したジャズ映画の聖典「真夏の夜のジャズ」の冒頭での演奏と映像が浮かんできます。
 そんな訳で、2008年5月3日のランシング・ノートは追悼ジミー・ジュフリーでお届けします。




ジム・ホールとのトリオ、ジミー・ジュフリー3の動画ですね。
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2008年04月22日

赤い月

08-4-22の日記

昨日につづいて普通に日記なんです。
ランシング・ノート、番組の方は先週につづいて今週もお休みいただいています。しかし、チープ広石のDMJはやっておりますのでよろしくお願いいたします。

札幌も気がついたら桜があちらこちらで咲き始めました。これは例年より少し早いのではないでしょうか?
いよいよ春本番です。
そして日中の気温もかなり熱くなってきました。車の中は灼熱です。

話しは変わって昨夜のことですが、仕事が終わって車で走っていると何かに見られている気がして、ふとそちらの方へ目を向けると南東の低い空に丸くて赤いものが見えました。
今まで見たことがないような「赤い月」。
で、ちょっとした感動を覚えつつ、「この光景、どこかで見たような景色だな」と思いつつ車を走らせ、家に帰ってしばらくしてから気がつきました。

Okunoakaitsuki3.jpg

これでした。
小樽在住のサックス奏者、奥野義典さんの来月リリースされるCD「赤い月」のジャケットでした。
いやはや、実に昨夜見た赤い月に似ている。
一種のシンクロニシティーってことでしょうか?
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2008年04月21日

札幌ジャズ情報-小樽篇

08.4.19(sat)

19日のランシング・ノートはお休みさせていただきました。つづいて26日もお休みとなりますのでよろしくお願いします。

さて、19日「小樽倉庫No.1」で行われた箭原みずほさんのライブに行ってきました。
発売になったばかりの2ndアルバム、「翼-Tsu-ba-sa」からの曲が中心でしたね。この日のセットは、飯田雅春(b)、板谷大(p), 羽生一子(ds)といったトリオとのコラボレーションでした。
ボストンでレコーディングされ、ニューヨークでミックスされた2ndアルバムですが、さまざまな業界関係者に評価されているようです。これからが楽しみですね。
携帯で撮った写真をご紹介しておきますが、かなり画質が悪い点ご了承下さい。雰囲気だけでも伝わればと思います。

mizuhootaru.jpg

で、深夜に札幌へ向かって車を走らせつつ、聴いたのがパット・マルティーニのサニーです。これは圧巻ですね。
いいライブを聴いて、帰りにいいライブ盤を聴きながら車で走るってのもなかなかいいものです。

Pat Martino-Live!.jpg
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2008年04月14日

2008.4.12(オンエア)&(再放送)第41回|FMジャズ番組|ランシング・ノート

Radio Jazz Cafe
Lansing Note Vol. 41

特集「タイトルにAprilがつく曲」

4月の第二週も終わりですね。
この時期、進学、入学、移動、転勤と何かと慌ただしい時期ですが、新しいものが始まる時期でもあります。
そんな訳で、今回はタイトルに"April"が入った曲をセレクトしてみました。
4月の曲といえば、個人的にはサイモン&ガーファンクルの"Sound of Silence"に入っている"April Come She Will"を思い浮かべます。ひょっとしてジャズのカヴァー・ヴァージョンがあるのでしょうか? 聞いたことがないですね。




1. April Fool / Eric Dolphy / Here and There / Prestige
Eric Dolphy-Here and There.jpg


Eric Dolphy - Here And There  (Prestige PR 7382)
Eric Dolphy(as, bcl, fl) / Jaki Byard (p) / George Tucker (b) / Roy Haynes (d) / Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ, April 1, 1960

まず一曲目は1960年の4月1日にレコーディングされたアルバムから「エイプリル・フール」。
エリック・ドルフィーは1928年6月20日アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス生まれ。1964年6月29日にドイツのベルリンで36歳の若さで死去している。
アルト・サックス、フルート、バス・クラリネットを演奏するマルチ・リード奏者。
それは自己の音楽を表現するための必然だったのではないかと個人的には思います。

また、アルバム「ラスト・デイト」に入っている、

「あなたが音楽を聴き、それが終わったとき、それは空中に消え、二度と捕らえることはできない」

という、アルバム「ラスト・デイト」に入っている言葉が有名だ。

チコ・ハミルトンのグループにいた頃の演奏も興味深いし、さらにはミンガスのグループにいたとき、コルトレーンのヴィレッジ・ヴァンガードのライブ盤もいい。

知らなかったのですが、ドルフィーの死後、彼のバスクラリネットとフルートはコルトレーンに両親から贈られたという。コルトレーンのアルバム・ジャケットにフルートを持っているものがありますが、あのフルートはひょっとしたらドルフィーのものだったのでしょうか?

それからオリバー・ネルソンの「ブルースの真実」での演奏も素晴らしいですね。


2. April in Paris / Thad Jones / The Magnificent Thad Jones / Blue Note

Thad Jones-Magnificent.jpg

BLP 1527  The Magnificent Thad Jones
Thad Jones(tp) / Billy Mitchell(ts) / Barry Harris(p) / Percy Heath(b) / Max Roach(d) / Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, NJ, July 14, 1956

サド・ジョーンズは1923年3月28日にアメリカ、ミシガン州ポンティアックで生まれ。
兄のハンク・ジョーンズはジャズ・ピアニストで弟はドラマーのエルヴィン・ジョーンズ。これは兄弟全員ジャズメンになったということですかね。それともほかにジャズメンにはならなかった兄弟もいるのでしょうか?
サドは十代の頃からプロのトランぺッターとして活躍していたが、第二次世界大戦中は従軍し、除隊後再びプロとして活動再開したという。
1954年からカウント・ベイシー・オーケストラで活躍した。
1965年にドラマー、メル・ルイスとビック・バンド「サド・ジョーンズ&メル・ルイス・オーケストラ」として活動。
1978年にはデンマーク、コペンハーゲンに拠点を移した。
その後、晩年にアメリカに戻ってカウント・ベイシーが亡き後の「ベイシー・オーケストラ」でリーダーを勤めた。
有名なジャズ喫茶、岩手県一ノ関の「ベイシー」にも来ているはず。もうかれこれ15年前になりますが、ベイシーに行った時にマスターの菅原さんがこのアルバムをかけてくれた。いろんな意味で、個人的にも思い入れの深いアルバムです。
サド・ジョーンズは1986年8月21日死去している。



3. I'll Remember April / Grant Green / Standerd / Blue Note

Grant Green-Standard.jpg

Grant Green(g) / Wilbur Ware(b) / Al Harewood(d)
Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ, August 29, 1961

この曲もさまざまなジャズメンが取り上げている有名曲ですが、今回はグラント・グリーンで聴いていただきました。
グラント・グリーンは1935年6月6日アメリカ、ミズーリ州セントルイスで生まれ、1979年1月31日、43歳で亡くなった。
13歳くらいから活動し、ゴスペル、R&B、そしてチャーリー・パーカーやチャーリー・クリスチャンをコピーしていたという。
レア・グルーヴ、アシッド・ジャズのムーヴメントで再評価されたといった面もある。
初期はバップ・フレーズ、60年代末から70年代にかけてはファンク・スタイルになったが本人のプレイには一貫した個性があると思います。
個人的にはソニー・クラークとコラボしたものを集めた2枚組のアルバムがけっこう気に入っている。
ギターはシングル・コイルのピック・アップの音が独特ですが、それはP90というピックアップを搭載したギブソンのギターによるところも多いのでしょうか。
シングル・トーンの魅力とフレーズの潔さみたいなところも魅力。まさにスルメ・ジャズ・ギタリスト。



4. Lost April / Red Garland / The P. C. Blues / Prestige
Red Garland-P.C.Blues.jpg

Red Garland(p) / Paul Chambers(b) / Art Taylor(d)
Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, NJ, August 9, 1957

最後の曲は、以前番組で特集したレッド・ガーランド。
1923年5月13日アメリカ、テキサス州ダラス生まれ。1984年4月23日没。
レッド・ガーランド、なんだかんだ言ってけっこうファンが多いと思う。声だかに人に勧めたり、ファンだと表明したくなる訳ではないけれど、聴くと「やっぱりいいよなあ」としみじみ思ってしまう。




I Hope It's Spring for You / Viktoria Tolstoy / My Swedish Heart(4:44)

"Ending"としてこのちょっといいタイトルの曲をかけたかったのですが、時間がなくなってしまいました。残念。

4月19日と26日のランシングノートはお休みとなります。
プログは更新していきたいと思っていますので宜しくお願いします。
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posted by Lansing Note at 11:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | 番組でかけた曲
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