2008年03月31日

2008.3.29(オンエア)&31(再放送)|第39回|FMジャズ番組|ランシング・ノート

Radio Jazz Cafe
Lansing Note Vol. 39


「特集」コンピレーションの魅力

ここ10年ばかりジャンルを問わず実に沢山のコンピレーション・アルバムがリリースされている。そりゃあもう、たくさんのコンピ盤がリリースされていますね。
レーベルのビジネス事情によるということがいえると思うのですが、中にはどうにも魅力を感じない、存在価値が見いだせないタイトルも正直いってある。
だがしかし、素晴らしいものもあります。
そういった素晴らしいコンピレーションというのは、素晴らしいアーティストなんだけれども埋もれてしまっている人たちを取り上げているアルバムや時の流れに埋もれてしまった、そのままにしておくのは忍びないアルバムだったりする。
今回のランシング・ノートはそんなコンピレーション・アルバムの魅力にフォーカスしました。
コンピレーション・アルバムというと毛嫌いする人もいるかもしれませんが、なかなかどうして、場合によって、モノによってはなかなか侮れないアルバムがあるのです。





1. Senor Blues(Vocal Version)/Horace Silver/Blue Note Trip
Jazzanova-Blue Note Trip-Lookin'Back-Movin On'2.jpg

2CDの2枚目Movin' On Sideから。
他の収録曲というかジャズメンの名前は、
ディスク1
Bobbi Humphrey / Donald Byrd / Bobby Hutcherson / Horace Parlan / Kenny Dorham Octet / Lee Morgan / Nicola Conte / Sam Rivers / Freddie Hubbard

ディスク:2
Chico Hamilton / Gene Harris / Curtis Fuller / Tina Brooks / Duke Pearson

などの顔ぶれです。

ドイツのDJ集団"Jazzanova"はジャズ・エレクトロニカといっていいのかな? クラブ・シーンのジャズの視点が、ジャズ・ファンにとってはおなじみのトラックを新鮮に聴かせてくれる。
こういったDJによる新しいコンピ盤はむしろジャズ・ファン以外の人に聴いてもらいたい。実際、これからジャズを聴きたいと思っているリスナーの方が多いのかもしれない。そして、こういうアルバムを聴いて、オリジナルのジャズ・アルバムへ移っていくといったこともあるようだ。


ここからは、
"Jazz Swings POP" / Verveから2年前くらいにリリースされた。Verve及び系列のレーベル音源から他ジャンルの曲をジャズ・カヴァーしたものを集めたコンピレーション・アルバムからかけました。それぞれの曲のアルバム・タイトルはオリジナル・アルバムのタイトルをあげておきます。


コンピレーション・アルバム"Jazz Swings POP"のジャケットはこれです。
VA-Jazz Swings POP(Verve).jpg


2. Yesterday / Count Basie (w. Bill Henderson) / Basie's Beatl Bag

Count Basie's Beatle Bag.jpg

1966年リリースのカウント・ベイシーのビートルズ・カヴァー集。
ベイシーのノリとビートルズの、とくにカンザス・シティーなんかのノリには相通じるものがあると個人的には思うのですが、どうでしょうか?
このアルバムは数あるビートルズのジャズ・カバー物のなかでも好きな一枚だ。


3. Light My Fire / Woody Herman & His Thunderring Herd / Light My Fire
Woody Herman-Light My Fire.jpg

ウッディー・ハーマンはクラリネット奏者でありビッグ・バンドのリーダーとしても活躍した。同じように、クラリネット奏者でビック・バンドをも率いた人に、かのベニー・グットマンがいる。
それにしてもハーマンがドアーズの曲をやっていたというのは以外だった。
この演奏は1969年5月のイタリアはローマでのライブを収めたアルバムで、
他にはバカラックのアイ・セイ・ア・リトル・プレイヤー、ビートルズのヘイ・ジュードなども演奏している。オリジナル・アルバムのレーベルはFabulousになっている。


4. Can't Buy Me Love / Rita Reys

この曲、リタ・ライスのどのアルバムに入っているのか分からなかった。
せっかくだからリタ・ライスの別のアルバムのジャケットを紹介しておきますね。これもいいアルバムです。今ならまだCDが手に入ります。


Rita Reys-The Cool Voice of Rita Reys No. 2.jpg

ヨーロッパ・ジャズのファンにはおなじみのリタ・ライス。ピム・ヤコブ・トリオとのアルバムがとてもいい。


5. Satisfaction / Gary McFarland / The in Sound

Gary Mcfarland-The in Sound.jpg

アレンジャー及びヴァイブ奏者のゲイリー・マクファーランド。
最近"America the Beautiful/Does the Sun Really Shine on the Moon?
という2in 1のアルバムがあって、ビーチボイズの"Got Only Knows"とかストーンズの"Lady Jane"などをやっている。フィフス・ディメイションのUp Up and Wayもやっている。
アルバム、"Soft Samba"も人気がある。
ところで今回かけた曲が収録されているオリジナル・アルバムには1965年当時、ボストンのバークリーに留学中の渡辺貞夫が参加。サックスとフルートで参加している。なんでもオーディションを受けて見事抜擢されたということだ。
ジャズ・ボッサの世界が展開される傑作として今聴いても新鮮だ。


6. Up Up and Way/(ビートでジャンプ) / Jim Hall / In Berlin
Jim Hall-In Berlin.jpg

このアルバムはジム・ホールのアルバムのなかでもかなり好きなんだけれど、10年くらい前はなかなか手に入らなかった。
この曲の他のジャズ・ヴァージョンとしては「アップ・アップ・アンド・ウェイ/ソニー・クリス」がある。そしてボビー・ヘッブの一世一代の名曲「サニー」も入っている。
初めてCD化されたときのライナー・ノーツは村上春樹氏によるものだったのだが、最近のもそうなんだろうか?


7. Blowin' in the Wind / Stan Gets / Reflections
Stan Getz-Reflections.jpg


オリジナル・アルバムは1963年のアルバム"Reflections / Stan Getz"。ゲッツのストリングス物。このアネバムのことは知っていたけれど聴いたことがなかった。ゲッツが1963年当時、早々とボブ・ディランの曲をやっていたとは知らなかった。

ここで今回紹介したコンピ盤の収録曲を掲載しておきます。

Jazz Swings POP (Verve)

1. Quincy Jones / Hang On Sloopy
2. Les Mccann / Sunny
3. Willie Bobo / Knock On Wood
4. Wes Montgomery / California Dreaming
5. Count Basie & His Orchestra Feat. Bill Henderson / Yesterday
6. The Amber Rock Association / Daydream
7. Woody Herman & His Thundering Herd / Light My Fire
8. Horst Jankowski / Soulful Strut
9. Oscar Peterson / Ode To Billy Joe
10. Rita Reys / Can't Buy Me Love
11. Mark Murphy / She Loves You
12. Gary Mcfarland / Satisfaction
13. Jimmy Smith / This Guy's In Love With You
14. Jim Hall / Up, Up And Away
15. Paul Desmond / Ob-La-Di, Ob-La-Da
16. Stan Getz / Blowin' In The Wind
17. Chet Baker / Spinning Wheel
18. Kurt Edelhagen & His Orchestra / Mac Arthur Park




"Outside of Jazz"

8. Hello Goodbye / Bud Shank & Chet Baker / Magical Mystery
Bud Shank-Chet-Magical Mystery.jpg

Bud Shank / Magical Mystery  /World Pacific WP -1873
Chet Baker, Gary Barone(flh) / Bud Shank(as, fl) / Dennis Budimir, Herb Ellis(g) / Robert West(b) / John Guerin(d) / Victor Feldman(per)
Los Angeles, CA, November 3 & 8, 1967

ウェスト・コースト・ジャズのレーベルであるパシフィックJazzが1967年頃、ロックとフラワー・ムーヴメントに追従した(?)アルバムをいくつかリリースしたのだが、そんな一枚から。ビートルズの曲ばかりやっている訳ではなくてアソシエイション、モンキーズ、そしてバカラックの曲も取り上げている。
個人的にはこのあたりのアルバムもけっこう好きだ。




"Brother of Jazz"

9. Stormy Monday / T-Bone Walker / T-Bone Blues

今回のこのコーナーでフォーカスしたのはブルース。
T-ボーン・ウォーカーは1910年5月28日、アメリカのテキサス州で生まれ1975年3月16日に亡くなっている。
本名はアーロン・ティーボー・ウォーカー。初めてブルースをエレキギターで演奏したとも言われている男。1987年にはロックの殿堂入りを果たした。
彼の代表曲 "Stormy Monday"はブルースのスタンダートとして伝わり、ジャズメンはもちろんのことクラプトンなど多くのギタリストに取り上げている曲だ。
1988年のトミー・リー・ジョーンズ主演でスティングも出演している映画が思い出される。

Stormy Monday-Movie.jpg

ライブ情報とリリース情報を兼ねて、札幌を拠点に活躍するシンガー、箭原みずほさんの2ndアルバムから一曲紹介しました。

10. Born to be Blue/ Mizuho / Tsu-Ba-Sa
tubsa_MIZUHO3.jpg


3月23日発売のやはらみずほの2ndアルバム"Tsu-Ba-Sa"はボストンでレコーディングされニューヨークでミックスが行われた。
バークレイのチェアマンとしても活躍しているタイガー大越氏がアレンジとプロデュースで参加している。

2ndアルバム・リリースは北海道新聞でも紹介されたということです。
またタイガー大越氏も招いて行われたリリース記念ライブには多くのファンが訪れ素晴らしいライヴだった。

詳細はこちらまで、

http://www.kenvocalschool.jp/

"Ending"


11. Smiling Face Sometimes / Bobbi Humphrey / Blue Note Salutes Motown
Blue Note Salutes Motown.jpg

 
さて、ランシング・ノートはこれまでの39回を一時間番組としてお届けして参りましたが、次回40回目からは5時30分からの30分に凝縮してお届けすることと相成りました。
短くははなりますが、なおいっそうお楽しみいただけるよう心がけていきたいと思います。今後もよろしくお願いしいたします。


というわけで、今週のランシング・ノートの最後の曲はブルーノートからモータウンへ敬意を表してリリースされたコンピレーション・アルバムから、ボビー・ハンフリーのトラックです。
ブルーノート・ソリューツ・モータウン!!
ランシングノートもブログランキングに参加しています。
ぜひランキングの応援よろしくお願いします! 》ランキングを応援する
posted by Lansing Note at 15:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 番組でかけた曲
にほんブログ村 音楽ブログ ジャズ・フュージョンへ にほんブログ村 音楽ブログへ
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/91726162
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。